【まるで生きる盾!】初心者も挑戦できるドリナリア・クエルシフォリアの育て方

自然

ドリナリア クエルシフォリアという着生植物をご存じでしょうか?つい最近まで、詳しい情報がなかなか無く、ネットで調べても育成している情報が少ない状況でした。
今は、オークションサイト等で売買することもできるようになり、育てている方も増えてきた感じを受けてます。
ちなみに私は最近までこの植物を知らずに、タイ バンコクに行った際に植物市場で目にしました。
一目見て、非常に不思議な形をしており「これはなんじゃろか?」と思ったほど。
早速購入をし、いざ自分で育ててみたものの、いろいろとこの植物の「生態」をほとんど理解していないことに気付きました。
そこで、私なりに育ててみた状況も含めながら、改めて「ドリナリア クエルシフォリア」についてまとめてみました。

ドリナリア クエルシフォリアとは

・分類: ウラボシ科ドリナリア属 (Polypodiaceae Drynaria)
・原産地: 熱帯アジア、アフリカ、オーストラリアの熱帯・亜熱帯地域
・生育形態: 着生シダ植物
※そうなんです。ドリナリア クエルシフォリアは着生植物なんです。原産地では他の木や岩にくっついて暮らしています。(ビカクシダと同じ生態)

特徴:

①貯水葉(しょすいよう):
盾のような形をした大きな葉で、枯れても株元に残り、雨水や落ち葉を溜め込んで水分や養分を吸収する役割があります。この葉がオークの葉に似ていることから、「クエルシフォリア (quercifolia)」=「オークの葉」という種名がついています。

②胞子葉(ほうしよう):
ギザギザとした羽状に深く切れ込んだ葉で、光合成を行い、裏側に胞子をつけて繁殖します。

③根茎(こんけい):
地を這うように伸びる太い根茎があり、ここから貯水葉と胞子葉を出します。毛で覆われていることが多いです。

ドリナリア クエルシフォリアの育て方

「さて、こんなにカッコいいドリナリア、育てるのは難しいのでは?と思うかもしれません。でもご安心ください!いくつかポイントを押さえれば、あなたも立派なドリナリアマスターになれますよ。

 明るい日陰がお好き!【置き場所】

ドリナリアは直射日光が苦手。葉焼けしてしまうので、レースのカーテン越しのような明るい日陰に置いてあげましょう。風通しも大切ですよ。
室内で育てるのであれば、サーキュレーター等で空気の循環をすることが必要になります。

お水はたっぷり、でも乾燥もOK!【水やり】

春〜秋(成長期):
鉢で育てているならば、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと。貯水葉の中にもお水を貯めてあげると喜びます。
特に夏場はすぐに乾燥するので、毎日水をあげても大丈夫。常に湿らせているぐらいが適度かもしれません。

冬(休眠期):
乾かし気味に。土が完全に乾いてから数日置いてからあげるくらいで大丈夫です。 ココがポイント!: 乾燥には強いほうですが、霧吹きで葉っぱにシュッシュッと水をかけてあげる『葉水(はみず)』をこまめに行うと、より元気に育ちます。」

湿度が命!乾燥は大敵!

ドリナリアは熱帯育ちなので、湿度が大好き!冬場の乾燥する季節は、夏場と同様、葉水などして湿度を保つ工夫をしましょう。

冬の寒さは苦手!【温度管理】

最低でも10℃以上を保てる場所で管理しましょう。冬場は窓際だと冷え込むことがあるので、夜間は部屋の中央に移動させるなどの対策を。
まだ、私自身冬越しを直接経験したことがありません。私の住んでいる地域は冬場は寒くても0℃を下回ることはめったと無い地域です。一株だけ外で育てて試したいと考えてます。

肥料のコツ

成長期の春から秋にかけては、成長を進めたいのであれば週に1回程度液体肥料を与えたほうが良いと感じてます(私は規定量の半分程度で与えています)
※マニュアル通りでいけば、月に1回~2回で良いと思います。

管理

板付け・着生: ドリナリアは着生植物なので、ヘゴ板やコルク板、流木などに着生させて育てると原産地の環境と似た感じになり見ごたえがあります。その際は、水苔などで根元を覆って固定します。
(とりあえず板付しました)

鉢で育てる場合は、バークチップ、水苔、ヤシ殻チップなどを混ぜたものが適しています。市販の着生植物用培養土も利用できます。
(私は鉢底にヤシ殻チップ、その上に水苔で株もとを覆っています)

株分け: 株が大きくなりすぎたら、株分けで増やすことができます。適期は春~夏です。

育てるのは難しいかな?

ドリナリア クエルシフォリアは、「やや難しい」 と言われることが多いですが、特に冬場の管理に注意すれば、さほど難しいものでなないかと思っています。

その主な理由は以下の点が挙げられます。

高湿度を好む:
日本の一般的な家庭環境では、特に冬場の乾燥が課題となることがあります。加湿器の利用やこまめな葉水が不可欠です。

耐寒性の低さ:
冬場の温度管理が重要です。暖かく安定した環境を保つ必要があります。

貯水葉の特性:
貯水葉は乾燥や環境の変化に敏感で、傷つきやすいことがあります。

しかし、適切な環境を整え、世話のポイントを押さえれば、初心者でも十分に育てることができます。特に、着生させて管理すると、本来の姿を楽しめるだけでなく、通気性も確保しやすくなります。

 まとめ

「いかがでしたでしょうか?『ドリナリア クエルシフォリア』は、そのワイルドで個性的な姿が、お部屋の雰囲気をガラリと変えてくれること間違いなしです。育てる喜びもひとしお。私にとってはまだ道の領域なので、日々の変化を楽しみつつ、冬の管理もしっかり行っていきます。皆さんも一度ドリナリアを迎え入れてみてはどうでしょうか?

栽培記録

7月

株分けして、板付けしたところです。水苔は多くなく、少なくなくで保水を保つには、多めでも良いかと思っています。

更に保水性を高めるために、ビニール製の物を水苔の周りに巻いています。そうすると水切れの心配を減るし、成長も早くなると思っています。

まだ、輸入して間もないので、順化していくにはもう少し時間がかかるかな?と感じてます。

 

 

 

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